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孫悟空の掌に乗る
孫悟空 (ドラゴンボール)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
孫 悟空(そん ごくう)は鳥山明の漫画『ドラゴンボール』およびそれを原作とするアニメ『ドラゴンボール』『ドラゴンボールZ』『ドラゴンボールGT』『ドラゴンボール改』『ドラゴンボール超』に登場する架空のキャラクター。本編の主人公。『西遊記』の孫悟空からとった命名である[2]。
原作・アニメともに第1話(原作の表記は其之一)から最終話まで登場。アニメ・各種ゲームでの声優は野沢雅子。実写映画『DRAGONBALL EVOLUTION』の俳優はジャスティン・チャットウィンで、吹き替えは山口勝平。
キャラクター概要
この物語の主人公。作中では一時期彼の長男である孫悟飯が主人公を務めたこともあるが、全体を通しての主人公は基本的に悟空である。「孫」が名字で「悟空」が名前。育ての親である孫悟飯によって付けられた。他の純血サイヤ人からはカカロットと呼ばれている。名前の由来は人参(キャロット)から[2]。また、チチとの間に生まれた長男の名前は、自身を拾って育ててくれた孫悟飯の名前を付けた。
惑星ベジータ生まれの戦闘民族サイヤ人で、サイヤ人としての本名は「カカロット」。地球を商品にするために、「地球の人類を絶滅させる」という命令を施された上で生まれてまもなく宇宙船で単身地球へ送り込まれた。彼を拾い育てた孫悟飯によると、赤ん坊の頃は手がつけられないほど荒々しかった。ある日、あやまって谷底に落ちてしまい、酷く頭をぶつけた後は本編のような邪気のない性格になった。兄であるラディッツによるとこれは「命令」のことを頭に強い衝撃を受けたことで忘れたため。ただし、サイヤ人としての「戦うことが好き」という本能は消えず、強い相手と戦うことを生きがいとしており、少年時代から多くの仲間やライバルとの出会いや戦いを経て、やがて地球の平和を脅かす悪と戦う存在となっていく。その性分ゆえに対戦相手を殺すことに主眼を置いておらず、たとえ悪人であってもとどめを刺すことには反対し、あえて命を救う場合もあった(ピッコロ、ベジータ、フリーザ、魔人ブウなど)。また、アニメ『Z』『GT』においては仲間だけでなく、桃白白やピラフ一味などのかつての宿敵にも懐かしがる一面も持つ。
育ての親である孫悟飯(じっちゃん)、亀仙人、仙猫カリン、地球の神、北の界王など、多くの師や達人に教えを受けており、道着の流派マークも時期に応じて変わっていった。
一人称は「オラ」であり、原作では一人称・二人称以外はほぼ標準語だが、アニメでは東北弁に似た訛りで喋る[注 2][注 3]。当初は超サイヤ人に変身すると性格が荒く好戦的となり、一人称も「オレ」になるなど言葉遣いにも変化があったが、精神と時の部屋での修行により超サイヤ人になった状態でも平常心でいられるようになってからは変身しても変わらず「オラ」のままである。アニメでは超サイヤ人3になった時は「オレ」の時もあった。二人称はほとんど「おめえ」だが、「あんた」や敵側に対しては「きさま」「てめえ」なども使うこともある。育ての親に限らず老年男性のことは「じいちゃん」「じっちゃん」と呼び[注 4]、中年男性のことは「おっちゃん」と呼ぶ[注 5]。『超』ではウイスやヴァドスのことは「〜さん」付けで呼んでいる。界王神(シン)やビルスやシャンパ、ならびに全王[注 6]といった神々には「〜様」付けで呼ぶ。
身長145cm、体重40kg(15歳時[3])→175cm、62kg(成人時[4])。誕生年は地球歴エイジ737[5]。趣味は強い相手を見つけて闘うこと。食べ物の好き嫌いはなし[注 7]。好きな乗り物は筋斗雲[4]。
キャラクターの原型は鳥山明が『ドラゴンボール』連載前に描いた読み切り漫画『騎竜少年』の主人公「唐童」[6]。髪型の由来について鳥山は「作った時は意識していなかったけど、『鉄腕アトム』の影響かな」と語っている[7]。
年譜
本編で明かされていない年齢は『DRAGON BALL 超エキサイティングガイド ストーリー編』より。
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エイジ737、惑星ベジータでサイヤ人の下級戦士バーダックとギネの息子として誕生。3年近く保育機に入った後[28]、地球へ送られる。アニメでは生後まもなく、侵略目的で地球に送り込まれている。
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それからしばらくして惑星ベジータはフリーザによって消滅させられ、父親のバーダックやギネも含めサイヤ人のほとんどが死亡[注 20]。
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地球に到着した後に孫悟飯に拾われる。当初は大暴れしていて手に負えなかったが、ある日誤って谷から落ちて頭を強打して大人しくなる[注 21]。そのときの傷跡は、成長しても頭に残っている。
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満月の夜は怪物(大猿化した悟空のこと)が出るから決して外に出てはいけないと悟飯に言われるが、ある日小便するために外へ出て満月を見てしまい変身し、育ての親である悟飯を踏み殺す。本人がそのことに気付くのは、初めてベジータと闘ったときである。
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以後、悟空は形見であるドラゴンボール(四星球)を「じいちゃん」と呼び、山奥に一人で暮らすこととなる。
ここまでの詳細なエピソードが本編で語られることはなかった。
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エイジ749 (12歳。本人は14歳だと数え間違えていた)- 『ドラゴンボール』本編はここから始まる。ドラゴンボールを探しに来た少女ブルマと出逢い、なりゆきで共に旅を始める。じっちゃん(悟飯)以外の人間に出会ったのはブルマが初めてであり、女性という生き物もここで初めて見ることになる。
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ドラゴンボール探しが終わったあと、後に親友となるクリリンとともに亀仙人に弟子入りする。ランチともこのときに知り合い、共々カメハウスで同居する。
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エイジ750 (12〜13歳)- 8ヶ月間の修業のあと、第21回天下一武道会に出場。孫悟空は決勝で亀仙人が変装したジャッキー・チュンに敗れ準優勝となる。
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武道会後、願いをかなえいずこかへ飛び去った祖父の形見の四星球を探すため、再びボール探しの旅をする(このとき、ペンギン村に立ち寄り則巻アラレらと出会っている。この他、アニメ版ではピラフ一味、牛魔王、チチと再会している)。同じくボール集めを行っていたレッドリボン軍と戦いつつ四星球は手に入れたが、レッドリボン軍に雇われた桃白白に敗死したボラ(友達となったウパの父親)を蘇生させるため、全てのドラゴンボールを集めることに方針変更。カリン塔で修行を積み、桃白白、レッドリボン軍を撃破。最後の一星球はドラゴンレーダーに反応しなかったため、占いババに突き止めてもらうことにする。その条件としての試合や一星球を隠し持っていたピラフ一味にも勝ち無事に目的を果たし、併せて四星球も確保。直後に亀仙人の勧めで、3年後の天下一武道会に向け単独での修行の旅に出る。
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エイジ753 (15[3]〜16歳)- 第22回天下一武道会に出場し、決勝で天津飯と対戦。最終的に優位に立つがまさかの不運から敗れ、またも準優勝。試合後、四星球をピッコロ大魔王の手下のタンバリンに奪われ、クリリンも殺されてしまう。タンバリンを倒して仇を討つも、大魔王に敗北する。大魔王を倒すべく、超神水を飲んでパワーアップを果たし、大魔王を打ち倒した[注 22]。その後、天界で大魔王に破壊されたドラゴンボールを復活させ仲間を生き返らせると、そのまま天界で修行をする。
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エイジ756 (19歳)- このころから大人の体型になり(本人はブルマに指摘されるまで背が伸びたことに気づかず、頭に巻いていたターバンを取るまで亀仙人ですら悟空と気づかなかった)、大人びたような雰囲気が少なからず出始める。大猿化を危惧した神様から、尻尾を二度と生えないようにされている。第23回天下一武道会の最中にチチと結婚する。決勝戦ではピッコロ大魔王の息子であり生まれ変わりのマジュニアに勝ち初優勝、その勝負を決める際には舞空術を初披露した。
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エイジ757 (20歳)- 息子の孫悟飯をもうける。
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エイジ761(24歳)- 悟飯を連れて、カメハウスに遊びに行った際、実兄のラディッツと対面。今まで自分は地球人だと思っていた[注 23]が、ラディッツから自分がサイヤ人であるという出生と地球に来た経緯を知らされる。サイヤ人の仲間になることを拒否するが、ラディッツの一撃に敗れ、悟飯を誘拐されてしまう。ピッコロと手を組み、ラディッツを拘束した状態から魔貫光殺砲を受けて、致命傷を負い、悟飯の無事を確認した後に息絶える。1年後に地球にやってくる新たなサイヤ人を迎え撃つべく、復活までの間、あの世で界王の下で修行を積む。
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エイジ762(25歳)- サイヤ人襲来前日にドラゴンボールで生き返る。サイヤ人と戦う悟飯たちのもとへ向かい、仲間たちを次々と殺したナッパを倒した後、ベジータと交戦。限界以上の界王拳でベジータにダメージを与えていくが、大猿に変身したベジータに放とうとした元気玉が不発に終わる。ベジータの手で全身の骨を砕かれ戦闘不能に追い込まれるが、悟飯、クリリン、ヤジロベーに助けられて命拾いする。戦い終えた後、ナメック星行き案を実現させるべく、界王に連絡を取った。なお、体格はラディッツ戦までは細身の体格だが、界王星での修行後は筋肉の描き込みが細かくなっている。
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エイジ762〜764 (25歳〜27歳)- ベジータ戦での重傷から回復し、仲間を生き返らせるため新たなドラゴンボールを求めナメック星に向かった悟飯たちの後を追う。到着後ギニュー特戦隊を撃破し、その際の負傷を治療した後にフリーザと対峙する。最終形態に変身したフリーザに敗れたベジータから惑星ベジータが消滅した真の理由を知り、サイヤ人の手でフリーザ打倒を託される。苦戦する中で元気玉をフリーザに食らわせるが、その直後に一番の親友であるクリリンを眼前で殺され、その怒りから「伝説の戦士」とされていた超サイヤ人に変身し、フリーザを圧倒してこれに勝利した。凄まじい戦いの影響で崩壊寸前となったナメック星からギニュー特戦隊の小型宇宙船で辛くも脱出し、ヤードラットに漂着。「瞬間移動」を身につけ、1年後に地球に帰還する。このとき未来から来た少年トランクスに「あなたはウイルス性の心臓病に侵されて死ぬ」と警告される。
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エイジ767 (30歳)- 人造人間19号、20号との闘いの最中に心臓病の発作が現れ、自宅で休養することになる。トランクスから貰った薬を服用して休養した後、人造人間や新たに現れたセルを倒すため天界で息子の悟飯とともに修行に励み、徹底的に鍛え上げるが、暴走したセルの自爆から地球を救うために自ら犠牲となって死ぬ。セルゲーム開始前、チチは第二子(次男、孫悟天)を妊娠していた。
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エイジ767〜774 (31歳〜37歳)- あの世で修行をする。アニメでは大界王星で修行を積み、パイクーハンと出会う。
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エイジ774 (37歳)- 第25回天下一武道会に出場するため、占いババの力によって1日だけこの世に帰るが、魔人ブウ騒動に巻き込まれる。ブウとの闘いのさなか、超サイヤ人3への変身を披露。孫悟天とトランクスにフュージョンを伝授し、あの世に帰る。その後、ブウによる地球存亡の危機を回避するため老界王神の命を貰うことにより再び生き返り、全地球人のエネルギーを集めた元気玉でブウを倒す。
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エイジ776 (39歳) - チチとともに農業に従事する。また、ミスター・サタンのホテル落成式典にも参加。ベジータとブルマの夫婦喧嘩を仲裁していた。
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エイジ784 (47歳)- 第28回天下一武道会に出場し、本選一回戦でブウの生まれ変わりであるウーブと対戦。ウーブの資質を認めたことで鍛えることを考え、試合を途中で放棄、ウーブを連れて修行の旅に出る。